#自宅サーバの思い出 Advent Calendar 一日目

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みなさん, 自宅サーバは好きですか. ぼくは好きです. 自宅にサーバある! かっこいい!! うっとりしてファンの音を聞いたりなどしていたものですが…でももう自宅にサーバはないです.

そんな人もまだ自宅にサーバがある人も思い出を書くのが, このAdvent Calendarです. とりあえず自分の自宅サーバ設置時の思い出をてきとーに書きます. ゆったりとした気持ちのカレンダーなので, ざっと読んでください.

最初のサーバの話

中学に入り, 技術家庭の教科書を読んでみてプログラムに感動したぼくは「マイコン部」の門を叩きます. マイコンって言ってるけど, Windows 98の環境でF-BASICやVisual Basicが行われていました.

そんなマイコン部でプログラムを作っていると, HTMLも書きたくなるので書いて自分のホームページを作りました〜とかしました. infoseek的なレンタルスペース使ってた気がする.

さて, 太古の話なのでふぁぼられや多分はてブもないので数を数えるためにはカウンターというものを設置するのが一般的でした. CooooooolでいけてるカウンターCGIを探していると, なぜか"Red Hat"というものを見つけました. これはなんとCGIではなく, Linuxというオペレーティングシステムだったようです.

OSを自分で入れられるの? 無料で!? などに感動し, 余っていたマシンにRed Hatをインストールしました. コマンドは, このへんの本で覚えた. これら, 様々基本的なところが一通りまとまっていてとてもよかった…

 

RedHatLinux逆引き大全500の極意 基本操作編

RedHatLinux逆引き大全500の極意 基本操作編

 

 

Linux逆引き大全500の極意コマンド編

Linux逆引き大全500の極意コマンド編

 

 

あと、この2冊もバイブル. これらでよい下地がついた

 

LinuxサーバHacks―プロが使うテクニック&ツール100選

LinuxサーバHacks―プロが使うテクニック&ツール100選

 

  

Unixパワーツール

Unixパワーツール

 

 

とりあえずApachePerlCGIが動く〜掲示板が動く〜などとしてました. やがてメールサーバもやるぞ〜とかしてましたね. qmail, 立ててたよ. あとドメインとるような金や支払い方法はなかったので, Dynamic DNSなどしてがんばっていた.

その後の話

その後, いろんなディストリビューションがあると聞いたのでいろいろやってみました. Fedora Coreが出て, うおっと思ったり, Vine Linuxにしたらコンソールが日本語でかっちょええやん?と思ったり, Fedoraでも日本語コンソールしたいよと思ったりなどしていました. んで〜これはUniconというパッチをカーネルに当てればよい & userland daemonも必要と…わかったのだけれど, なんかFedoraではうまくいかなかったんですね…

そんな中, 高一の時にイギリスで買ったLinux MagazineにGentooが出てきました. めっちゃかっこいいやんこれと思ったわたしは帰国即Gentooインストール. そして, uniconを試すとするっとぬるっと動く!!! このへんの見通しの良さや扱いの良さにほれこみすっかりGentooラブになりました. いまではわたしがGentoo開発者.

Gentooを入れてからは, PHP変愚のスコア検索サイトを作ったりしてました. elisp.net とかいうやばいドメインをとったのもこのへんか?

自宅サーバの終焉

VPSがやってきました. 終焉です.

確かに自宅サーバの方がまだもう少しスペックは良かった. だけれど, 回線事情とか, 電気あたりのメンテとか, たまに部屋にいる時のファンの音など考えているとVPSが良くなってしまった. それにVPSというものを使ってみたかったのだ…

自宅サーバで動かしていたコンテンツは, まるっとVPSに移された. qmailはやめた. IMAPサーバもやめた. メールはpostfixで転送していくだけにした. さくらVPSはべんりだった.

いまVPSでは, GenTwooというものが主にCPUとメモリをmogmogしている. 一番安いプランでやってるから, とてつもなく限界で時々mysqlがOOMで死ぬ. そろそろプラン上げるかな〜〜〜と思っていたら, Amazonからおもしろいの来ましたね. そっち試してみるかな…

…と, 最後はVPS話になりましたが, 自宅サーバはくすぐるロマンがあってかっこよかった. 自宅でLinuxがずーん!とあるのに心が踊った. 自宅サーバのおかげで, Linuxを覚え, viを覚え, Gentooを覚え, カーネルを覚えた. 自宅サーバへのインストールの中でいろんなファイルシステムを知った. 結局, 自宅サーバに心をくすぐられて踊ってるうちに, Gentoo開発者になり, Linuxカーネルの連載をし, ファイルシステムのpatchを書く人間になった. 自宅サーバは少年の心に極めて輝いていた. その機体は実家のクローゼットの片隅で眠っている.